Wednesday, February 22, 2012

『雛井籠』と『脹雀』

今日は、雛まつりにちなんだ菓子のなかから、今年より種類が新しくなる『雛井籠(ひなせいろう)』
をご紹介します。

『雛井籠』
上:薯蕷製『笑顔饅』
左:三種詰合せ
     左から
     道明寺製『雛てまり』
     煉切製『仙寿』
     求肥製『桃の里』
下:和三盆糖製『脹雀(ふくら
      すずめ)』





そもそも「井籠(せいろう)」とは、菓子をお届けする折に使用するお通箱(かよいばこ)のことです。
「外居(ほかい)」「行器(ぎょうき)」などの呼び方もあります。
とらやには安永5年(1776)につくられた
「雛井籠」が残されています。
これは、御所などに雛菓子をお届けする
のに使われたと考えられる蒔絵の重箱です。
サイズは五段重ねでおよそ11×13×18㎝。
これに雛菓子を詰めました。
現在はこの「雛井籠」を模した化粧箱
(井籠箱)を用い、雛まつりの季節に合わせ
て販売しております。
小さな菓子を詰めた井籠を、お好きな段数
を重ねていただけます。



余談ですが…
雛井籠の側面に描かれた虎に見覚えはありませんか?


そうです!
とらやの手提げ袋や化粧箱に使われている虎です。
昭和45年(1970)に手提げ袋、昭和48年(1973)から
化粧箱のデザインに取り入れられました。
とらやでは、「躍動する虎」と呼んでいます。
「とらやのしるし」ともいえるこの虎は、雛井籠がもとに
なっているのです。







話を『雛井籠』に戻しましょう。
今年あらたに『雛井籠』の菓子の色目に『脹雀』が加わりました。
画像では大きく見えますが実際は直径2㎝くらい。
ふわっとした口どけの和三盆糖製干菓子です。



  「脹雀」とは、丸々とした雀の子や、寒さのために全身の羽毛を
ふくらませた雀のことをいいます。
「福良雀」の字があてられ、文様や家紋などにもなっている縁起物でもあります。
とらやに残る天保7年(1836)の『大内帳』に、「三月二日 脹すヾめ 紅白拾五」
とあり、この当時、雛菓子として御所にお納めしていたことがわかります。


そしてもう1つ、皆さまにご覧いただきたいのが、大正時代に描かれた『脹雀』の菓子絵図です。

赤坂本店の一角、「虎屋 WAGASHI・HAUTE COUTURE」コーナーに古めかしい木箱があります。
(写真、棚の上段の木箱です。)




そのなかに収められている大正7年(1918)の「御菓子見本帖」に、
『脹雀』の菓子絵図が描かれています。
『雛井籠』の色目としては今年からの販売ですが、大正の頃から
から作られていたようです。






ちなみに…
『脹雀』は上下2段に9個ずつお詰めしています。
下の段も忘れずにお召しあがりください。






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雛井籠 脹雀 (ひなせいろう ふくらすずめ)

【販売期間】 2012年2月25日(土)~3月3日(土)
【販売価格】 1段:1,418円
                    2段:2,678円
                    3段:3,938円
                    4段:5,198円
                    5段:6,458円
【販売店】  とらやホームページをご覧ください。
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