Thursday, December 22, 2011

御題羊羹『春のみぎわ』

早いもので、今年もあと数日となりました。

今日は、新年の宮中行事である「歌会始(うたかいはじめ)」*1のお題(おだい)にちなんだ
羊羹『春のみぎわ』をご紹介いたします。

とらやの記録をひも解くと、明治40年(1907)の大内帳(御所の御用を書き留めたもの)に
お題に添った菓子をお納めしたことが記されています。
その後も、大正・昭和の資料からは、お題を題材とした菓子をおつくりしていたことが分ります。

平成24年(2012)のお題は「岸」。
この「岸」をテーマとした御題羊羹がこちらです。



















とらやでは毎年、社内公募により御題菓子・干支菓子の意匠や菓銘を考案しています。
今年は、お題「岸」に657図案が応募され、その中から御題羊羹『春のみぎわ』として
商品化されました。

この『春のみぎわ』は、京都で事務に携わる社員が、京都嵯峨野にある「大沢池」の湖岸
の桜が満開になった情景を思い浮かべ考案しました。
薄紅色の道明寺羹と黒の煉羊羹による意匠から、満開となった岸辺の花が水面に
映った様子を、感じ取っていただければ幸いです。

このような社内公募は、昭和8年(1933)のお題「朝海(あしたのうみ)」からはじまりました。
その後、第二次世界大戦で社内公募は中断しましたが、昭和33年(1958)のお題「雲」より
再開し、御題菓子は年末年始の風物詩となっています。



終わりに、昨年と一昨年の御題羊羹をご紹介します。
 
 

御題羊羹『葉ぼたん』
平成23年(2011)の御題「葉」にちなみ、牡丹の花のように
美しく重なり合った葉を、紫と白の道明寺羹と緑の羊羹で
表わしました。





御題羊羹『春の兆し』
平成22年(2010)の御題「光」にちなみ、萌え始めた草木に
やわらかな光が降りそそぐさまを表現した羊羹です。
橙色の多い面から切り進めると、だんだんと緑色が多くなり、
草木が芽吹いていくさまをお楽しみいただけます。




平成24年(2012)の歌会始は1月12日(木)です。
年末年始のご挨拶や皆さまのお楽しみとして、御題羊羹『春のみぎわ』を
干支羊羹『翔龍』とあわせて、ぜひご利用ください。

*1歌会始:宮中における年始の歌会。明治7年(1874)より国民からも歌を募るようになり、今では新年恒例
                  の行事となっています。現在では、多くの和菓子屋でお題にちなんだ和菓子が売られています。
                  詳しくは宮内庁のホームページをご覧ください。http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai.html


------------------------------------------------------------
御題羊羹『春のみぎわ』
  販売店:全店
  販売期間:11下旬~1月中旬
  価格:1本3,465円
  賞味期間:製造から65日
------------------------------------------------------------


E-MAIL:blog@toraya-group.co.jp|http://www.toraya-group.co.jp/
ページの先頭
Copyright © 2000. TORAYA CONFECTIONERY CO., LTD. All Rights Reserved.