Friday, December 02, 2011

『髙根羹』の職人技

季節の羊羹『髙根羹(たかねかん)』は、毎年この時期に新年を寿(ことほ)ぐ菓子として
お作りしています。
今日は、この『髙根羹』を菓子作りの面からご紹介します。

















高根は、「高嶺」「高峰」とも書かれ、高い峰や山を指す言葉です。
なかでも「富士の高根」といえば富士山のことで、その気高く美しいさまは多くの歌に
読まれています。
『髙根羹』は、雪化粧をした富士山を紅色の背景に象徴的に表わした羊羹です。

意匠をよくご覧いただくと、山の稜線に沿って雪が裾野へ向かっています。
また、富士山中央にも、雪が山の緑を斜めに覆っている部分があります。
力強くシンプルななかに、どこか繊細な印象が感じられるのは、このような微妙な
表現があってからこそではないでしょうか。


この画像は、富士山型の枠に白煉羊羹を流し、
裾野へ向けて広がる雪を表現するために、
ヘラを使い型のふちまで白煉羊羹を上げて
いる場面です。
自然な雪の広がりを作るために数回に分けて
ヘラを使います。

次は、山の中央の雪が山の緑を斜めに覆う
部分です。
中央部にわずかに盛り上がるように白煉羊羹
を流し、白煉羊羹が平らになる前に、両側から
挟むように緑煉羊羹を流すことで、わずかな
表情が生まれます。



ご紹介した2つの工程を、皆さまはどのようにお感じになりましたでしょうか?
ヘラを使うこまかな作業や、次の羊羹を流し込むタイミング。
これが早すぎても遅すぎても、『髙根羹』の意匠はできあがりません。
伝統の製法で、職人が1本1本心をこめて手づくりしているからこそ、明治40年(1907)
の初出から変わらない商品となるのではないでしょうか。




このようにして作られた『髙根羹』。
今年より、1本の中身をふたつに分けてパックいたしました。
また、中身をふたつに分けたことに合わせて、ハーフサイズ(画像下)が加わりました。























江戸の頃から続く大棹サイズはそのままに、少人数のご家族
でも持て余すことなくお召し上がりいただけます。

年末年始のご挨拶やおせち料理に添えるなど、この時期
ならではの和菓子として、ぜひお買い求めください。



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販売店:全店
販売期間:12月1日~12月下旬
価格:1本(ハーフサイズ×2)7,350円

        ハーフサイズ1本3,675円
賞味期限:製造から140日
とらやオンラインショップでもお求めいただけます。
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