Friday, November 04, 2011

フィリップ・ワイズベッカーさんの『残月』



皆さまはこの絵を見て、どのように感じられますか?
繊細で温もりや優しさを感じるタッチに、引きこまれてしまいませんか。

この絵は、フィリップ・ワイズベッカー氏によって描かれたとらやの『残月』です。

もともとは長尾智子氏の著書「あさ・ひる・ばん・茶 日々の小話64」のために
描かれたものです。

上の画像は菓子を中心に捉えていますが、原画は下の本の画像で分かるように、
何ともいえないバランスでぽつんと、温かく古い印象の紙に描かれています。
原画はいま、虎屋本社の応接室に飾られています。


長尾氏はその著書のなかで、このように『残月』を紹介してくださっています。

「最近のお菓子の、軽くてふわふわな傾向は、洋菓子に限ったことではなく、
少し前まで凛としていた和菓子にまで波及しています。
それも悪くはありませんが、この残月のように、小麦粉の味、あんこの味、
れに生姜をきかせることで生まれるコントラスト、とお菓子に肝心なところを
つ合わせてたたんで半月形にしたような、小さなお菓子を大事にしたいと
思うのです。」






『残月』の銘は、とらやの資料には正徳元年(1711)の「新改禁裏様法皇御所様御用
御菓子直段扣帳」に棹菓子として記録されたのが初出で、その後の安政7年(1860)の
「大内帳」には「残月 生姜入衣掛け 壱斤」と記されており、この時には生姜入の菓子
が作られていたと考えられています。

ふくらし粉を使わず小麦粉や卵といった素材の持ち味をいかして作られる生地、
一つ一つていねいに塗られた蜜の表情、そして硬めの皮と餡と生姜の風味がつくる
他にはない『残月』の味など、長尾氏とワイズベッカー氏はこの伝統的な菓子が持つ
魅力を見事に表現してくださっています。


『残月』は全店でお買い求めいただけます。
ぜひ一度お召しあがりください。

*『残月』につきましては、ホームページオンラインショップでもご紹介しています。


 

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